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一昨日のブログでも述べましたが、金融機関の多くが関連会社として保険代理店を持っておりその現場の責任者はかつてその金融機関でそれなりのポストにいた方が就いていることが多いです。
したがってかつて金融機関の支店長などを務めていたときのお客様に訪問します。
たとえ関連会社に出向しているという立場でも金融機関へのつながりは残っているのでその影響力は絶大です。
かつてこのようなことがありました。
10年ほど前あることで経営危機に立たされていて倒産してもおかしくない会社がありました。当時金融機関の支店長だったその保険代理店の現場責任者は本部に折衝してその会社に数億円の融資を実行に漕ぎつけその会社は経営危機を乗り切りました。
今では資金需要もなくで業況もとても安定しています。
一方でその会社にある保険会社の営業マンが入り込み、助成金が受給できるようにしたり従業員のいろんな相談に応じたり、新しい取引銀行や取引先を紹介したりしていました。その会社にとって多くのメリットを提供していました。
しかしながら法人での保険契約は中々決まらずにいました。
そんなある日元支店長が保険代理店責任者として現支店長と一緒にその会社に来ました。そしてかつて営業マンが提案していたより商品内容ははるかに劣るが払込保険料ははるかに高額な保険契約をあっさり締結していきました。
やはり昔世話になったという恩義は忘れられません。
このこと自体を融資取引を利用した圧力募集ということはできないかもしれませんが、現在巷でこのような募集が行われています。
保険窓販解禁に際して金融庁は融資取引を利用した圧力募集を禁じるよう規制しているようですが、このような形で募集が行われている実態まで分かった上で解禁するのかは不明です。
弊社でもこの実態を踏まえ、解禁時に淘汰されぬようビジネスモデルを模索中です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。