政府は働き方改革の課題の一つとして成長力の高い
産業への労働移動の促進を掲げています。
厚生労働省は企業の中途採用を促すための助成制度を
来年度から始める予定です。
初めて中途採用をする企業向けと、採用に占める中途の
割合を高めた企業向けに2つのコースを用意します。
初めて中途採用を実施するする企業向けコースでは、
45歳以上であることを前提として1人以上の採用を
条件に60万円を助成します。
中途採用の割合を高めた企業向けコースでは50万円を
助成します。どの程度割合を高めることを条件とするか
は今後詰めるそうです。
両コースとも、雇用する側の企業の労働生産性が過去3年間
で最低6%上昇していることが条件となります。
最近、助成金の支給条件や上乗せ条件として「労働生産性の上昇」
という言葉が目に付くようになりました。
一般に労働生産性は、「1人1時間当たりの付加価値」をいいます。
付加価値とは、営業利益と総人件費の合計です。
この付加価値を総労働時間で割り算すれば労働生産性が計算できます。
同じ付加価値で労働生産性を上昇させるためには、人員の削減か
労働時間の短縮が必要になります。
助成金は雇用をした際に支給されるものなので、ただ雇い入れる
だけでは労働生産性は低下してしまいます。
「キャリアアップ助成金」を活用して、高付加価値を産んでくれる
従業員を育成し、労働生産性を上昇させましょう。