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36を16に
中小企業が利用する雇用関連の助成金が大きく変わります。
厚生労働省は現在36ある助成金を目的が似通ったものや、
利用が少ないものを中心に統廃合して16に削減します。
かなり前から「分かりづらい」という意見が多くありました。
自分の会社は助成金を受給できるのかどうかも分からないし、
受給出来る場合でも、どの助成金が利用できるのか調べるの
が面倒だったり、手続きの仕方が分からなかったりして、
最初からあきらめてしまう事業主様が多いのではないでしょうか?
これを機に統廃合で数を削減するだけでなく、分かりやすく、
利用しやすい制度に変えてほしいと思います。
メニュー改定
助成金を分かりづらくしている要因の一つに「助成金内助成金」が
あります。
例えば「キャリア形成促進助成金」は助成の対象となる使い道ごとに
16のメニューに分かれています。今回はそれらを4つに再編します。
助成金全体では、71あるメニューが59に減ります。
まだまだ多い気がします。
メニューの名称も分かりやすくするそうなので、どんな名称になるか
楽しみです。
生産性要件
改革のもう一つの柱は、1人あたりの生産性が伸びている企業向けの
助成金を拡充することです。
生産性は営業利益と人件費、減価償却費などを足し合わせた数字を
雇用保険の被保険者数で割って算出します。
直近の年度の1人当たりの生産性が3年前と比べて6%以上伸びていれば
助成額を割増します。
生産性要件は「キャリアアップ助成金」など9つの助成金で導入予定です。
助成金が定額の場合は元の助成額の1.2倍、経費の一部を助成する場合は
助成率を10ポイント程度上乗せします。
以上、本日の日本経済新聞の朝刊の記事を参考に書かせていただきましたが、
「助成金は分かりづらい」「使い勝手が悪い」と公言していたので驚きました。
この改革で、多くの中小零細企業が助成金を活用するようになってほしいと
思います。