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事前予告
平成28年度補正予算「革新的ものづくり・商業・サービス開発支援事業」いわゆる「ものづくり補助金」の事前予告が9月13日に発表されました。
募集概要はこちら。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2016/160913mono.htm
募集開始時期は、平成28年度第2次補正予算成立から1カ月程度とのことなので、10月下旬から11月上旬に募集開始となることが予想されます。
予算総額は763.4億円で、補助予定件数は約6,000件となってます。
補助要件等
補助対象者は、認定支援機関の全面バックアップを得た事業を行う中小企業・小規模事業者で、3~5年で「付加価値額」年率3%及び「経常利益」年率1%の向上を達成できる計画であることとなっています。
用途は上記の数字を達成させるための「機械設備の購入」か「ITシステムへの投資」がメインになると思います。
補助期間は12月以降で、かなり短くなりそうなので、納期の長い高額設備投資への利用は厳しいと思います。
予算規模が大きいので、採択率は40~50%と高くなりそうな気がします。(予想)
補助上限額3倍!?
補助上限額は、「第四次産業革命型」が3,000万円、「一般型」が1,000万円、「小規模型」が500万円で、いずれも下限額は100万円、補助率は3分の2となっています。
「第四次産業革命」とは、AI(人口知能)やIoT(モノとインターネット)を活用し、産業構造を大きく転換しようという取組みです。
一般型と小規模型は、次の要件を満たす場合は上限額が増額されます。
●経営力向上計画の認定を受け、雇用・賃金を増やす計画に基づく取組は倍増。
●上記取組に加え、さらに最低賃金引上げの影響を受ける場合はさらに1.5倍。
2つ併せると、補助上限額は3倍にもなります。
これまでは、雇用政策は厚生労働省、産業政策は経済産業省と、ばらばらのイメージがありました。
最近は、雇用政策の助成金に「生産性の向上」が要件になっているものがあったり、上記のように賃上げが補助金の増額要件になったりしています。
今後も「ニッポン一億総活躍プラン」の実現に向けた助成金、補助金に期待します。