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とちょう保育園
東京都は、民間事業者等における地域に開放した事業所内保育所の設置を促進し、待機児童解消を進めるためのシンボル的な取り組みとして、平成28年10月1日に東京都議会議事堂1階に「とちょう保育園」として事業を開始することとなり、募集を開始しました。
定員は24名で、うち24人が新宿区民に開放する地域枠で、残り24人が近隣企業の社員や都職員の従業員枠となっています。
新宿区に本社のある、日本ロレアル株式会社は「とちょう保育園」の従業員が使用できる民間企業枠として利用することを決定しました。
日本ロレアルは「ダイバーシティ」を尊重し、多様な人材の育成とキャリアの開発に注力し、女性社員が出産、子育て、介護などライフステージに応じて柔軟にキャリアを築けるようさまざまな施策を実施している企業です。
事業所内保育施設設置・運営等支援助成金
東京都に限らず、待機児童の解消は国全体の課題です。
厚生労働省は17年度中の待機児童解消に向け、13~17年度の5年間で50万人分の受け皿拡大を計画しています。
そのため「事業所内保育施設設置・運営等支援助成金」を創設し、事業所内に保育施設を設置した事業主に助成金を支給しています。
助成限度額は、設置費2,300万円(大企業1,500万円)、増築費1,150万円(750万円)、運営費1,800万円(1,360万円)で、補助率は3分の2(3分の1)です。
しかし、この制度は平成28年度は新規受付を停止しています。
企業主導型保育事業
平成28年度以降に事業開始を予定している場合は、新たに子供・子育て支援制度に基づく「企業主導型保育事業」により助成されます。
この制度は複数の企業が共同で設置したり、他企業との共同利用や地域住民の子供の受け入れができます。
「とちょう保育園」もこの形態です。
助成内容は、運営費基本額約2,600万円(年額)に各種加算、整備費として基本額約8,000万円に各種加算されます。
保育所設置・運営には、結構なコストがかかると思いますが、優秀な人材が確保できるのであれば、その効果の方が高いと思います。
保育所設置を検討される場合は、助成金を活用しましょう。