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自民党の公約
7月10日に参議院議員選挙が行われます。雇用に関する助成金は政権の雇用政策によって決まるので、それぞれの政党が雇用にたいして、どんな公約を掲げているか調べてみました。助成金に関係ありそうな公約を抜粋します。
今回は自民党と民進党です。
・最低賃金について時給1,000円(全国加重平均)を目指します。
・同一労働同一賃金の実現により、非正規労働者の処遇を改善し、正規・非正規の格差を是正します。
・正規雇用への転換を希望する非正規労働者の方々のキャリアアップ等を図る取組みを推進し、正規雇用への転換を果断に進めます。
・育児・介護休業を取得しやすく、仕事と子育て・介護を両立できる制度の導入を進めます。これにより、希望出生率1.8と介護離職ゼロを目指します。
・高齢者の多様な就業機会を確保することにより、意欲のある高齢者の方が働ける環境を整備します。
自民党は現在、与党なので上記の政策を推進するような助成金はすでに実施されています。もう一つ、気になる公約がありました。
・日本人だけでは労働力が不足し社会に深刻な悪影響が生じる分野について、外国人労働者が適切に働ける制度を整備します。
今後、外国人労働者の雇用に関して直接的な助成金が増えてくるかもしれません。
民進党の国民との約束
民進党は公約やマニュフェストではなく、「国民との約束」という言葉を使っています。「働く人を守る、働き方を変える重点政策」を掲げています。
・非正規・正規の賃金格差を解消します。「同一価値労働同一賃金」の法律をつくり、合理的理由のない賃金・待遇の差別を禁止します。
・長時間労働をなくすための法律をつくります。
・「誰もが時給1,000円以上」を実現します。
・中小企業の正規雇用を支援します。増えた社会保険料の事業主負担分の2分の1相当額を助成し、正規雇用を増やします。
・労働者派遣法改悪を見直します。派遣社員に正社員への道を開くとともに、派遣社員の待遇改善を実現します。
チルドレン・ファーストのパートでは、「保育園、幼稚園で働く人の月給を5万円引き上げる」また、女性の声で社会を変えるのパートでは「男女同一賃金」を約束しています。
両党とも、非正規雇用で働く方の賃金の低さや不安定さを是正する政策を推進するということのようです。「最低時給1,000円」も同じですね。1,000円×8時間×25日=200,000円。個人的な意見は差し控えさせていただきますが、公約に掲げることは簡単です。きちんと実行できるかどうか、約束を守ることができるかどうかが重要です。
よく検討して投票しましょう。