目次
助成金の定義
助成金を大まかに定義すると
「一定の要件を満たす雇用や雇用環境の整備を行うことで国や地方自治体から支給される返済不要のお金」
と定義できるかと思います。
そんな返済不要の現金の利益である助成金ですが、あまり申請されていない、知られていない実情があります。
助成金申請の実態
当れいさいネットでは提携社会保険労務士事務所(社会保険労務士法人ヴァース)にて助成金の申請を積極的に実施していますが、中小零細企業の社長から「うちの社労士は助成金を案内してくれない」という声をよく聞きます。
返済不要の助成金なのになぜ案内してくれないかというと
・種類が多く申請の手続きが複雑で面倒
・対象となる人材が退職したために申請した助成金の受給が叶わなかった
・お客様にお願いしていた書類がいつまでも用意してもらえず申請期限を過ぎて受給できなかった
等々があげられます。
ですので多くの社会保険労務士が助成金の案内に消極的でせっかく受給できた助成金を逃してしまった、助成金の制度自体あまりよく知られていないといった背景があります。
そんな状況の中、当れいさいネットでは助成金を積極的に案内し申請サポートをしているのですが、積極的になるきっかけとなった出来事が今から15年ほど昔にありました。
助成金にこだわるようになったきっかけ(エピソード)
当時、60歳以上の従業員がいる会社で定年を60歳から65歳に引き上げると会社の従業員数に応じてですが、年間で100万円以上の助成金が最高5年間受給できるという制度(俗に定年延長の助成金と呼んでいました)がありました。
私がメインマーケットとしていた地域でも60歳以上の高齢の従業員がいる会社がとても多く構成としては
・社長と奥様、60歳代の高齢の従業員と他数名の会社
・高齢の従業員に経験やノウハウがあるため退職されると困る
・高齢の従業員としても生活があるのでまだ退職したくない
・でも毎年「安定的に」200万円~300万円の赤字決算
そんな会社が私がメインマーケットとしていた地域にはたくさんありました。
そのお客様に対して定年延長の助成金を導入するとともに高齢の従業員の給与を大幅に減額するということも実施しました。
実は給与を大幅に減額してもこの従業員には高年齢雇用継続給付金というものと在職老齢年金という年金が支給されるので、この従業員の手取りは変わらないのです。
そして会社としては支出が大幅に減り、定年延長の助成金が受給できることから、赤字決算から黒字決算に転嫁することができたのです。
お客様には大いに喜ばれ「助成金ってなんて素晴らしい制度なんだ」という思いから現在もお客様に当てはまる助成金があれば積極的に案内し申請のサポートを実施、また助成金の制度を知ってもらうために
を月に3~4回実施しています。
これからも助成金の申請サポートを通じて起業家の支援を精いっぱい頑張っていきます。