身近ゆえ起きた弊害 1


税理士と顧問契約を締結するケースの中でも多いのが知人や友人などに依頼するケースでしょう。しかしながら身近であるがゆえに起きてしまった失敗例を今日は書いていきます。

弊社では新設法人に電話による税理士紹介のアプローチを行っています。

多くは設立当初もしくは個人事業主時代から税理士と顧問契約を締結していますが、チャネルを聞いてみると知人・友人などが多いです。

しかしながら以前、友人に顧問を依頼していた会社の社長から税理士変更の相談がありました。

なんでもおしゃべりで困ってしまったとのことです。

その税理士とは小学校からの同級生だったこともあり顧問契約を締結していたそうです。

ある日共通の友人の結婚式に招かれた日のことでした。

税理士と社長は隣に座っていて、席のほかのメンバーもやはり小学校時代の同級生だったそうです。

お酒もすすんでほろ酔い加減になった頃、同級生の一人が税理士に質問したそうです。

同級生「社長の会社の決算見ているんだって。社長の会社はどんな感じなの?」

ここで「ぼちぼちだよ」とか「頑張っているよ」とかまあ差し障りのない答えで流せばよかったのですが・・

税理士「いや~社長の会社は○○の形で業績を拡大しちゃって、△△の仕組みで取引口座を開設して◇◇にも取り組んでいてものすごく儲かっているんだよ~」と延々、社長の会社の中身まで語られてしまったそうです。

酒に酔った勢いも手伝って守秘義務は果たしてどこへやらといった状況だったそうです。

そこで社長から身近すぎるのもどうかと税理士変更の相談が来たのでした。

弊社でこの社長のニーズに叶うであろう税理士を紹介しましたが、結局この税理士が平謝りに平謝りを重ねて顧問契約は継続になったそうです。

こんなケースがしょっちゅうあることは考えられませんが、身近に頼むとこんなリスクがあるのかと考えてしまいました。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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