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2007年問題といういわゆる団塊の世代が定年を迎えることについてクローズアップされています。
現在日本の企業の約9割が定年制度を設けていてさらにそのうちの9割つまり合計約8割の企業が定年年齢を60歳と定めているとのことです。
現状のままだと2007年から2010年の間に大量の定年退職者が出ることになります。年金や雇用の問題は先日報じられた人口の減少が予想より2年早まっていることととあわせて深刻な問題です。
私が信用金庫に勤めていたとき最も世話になった、そして印象に残った上司が確か2009年ごろ定年年齢を迎えます。
その上司が赴任してきた当初は支店でゴルフの話ばかりしていて、営業サイドは預金の獲得や融資の増強のためにその上司と同行しているのにやはり仕事と関係ない話ばかりお客様としていてとても歯がゆく、私と上司は衝突ばかりしていました。
しかししばらくすると様相は一転しました。
その上司はお客様とのトラブルが発生したときの処理能力にものすごく長けていたのです。
また普段信金の仕事の話ではなくお客様の仕事の話題と世間話をあわせて行うそのスタイルにお客様も好感を持ち、気がつくと預金の増強・融資案件の獲得・新規取引の獲得の数字が飛躍的に伸びました。
やがて仕事で分かち合えただけでなく休日にゴルフに一緒に行ったりしました。
あれから10年がたち2007年問題がクローズアップされそんなことを思い出しました。
そんな折、本日の日本経済新聞の東京・首都圏経済面に表題の団塊の人材を信金が派遣という記事が掲載されていました。
9月8日に信金OBなどを商工会議所などを介して都内の中小企業に派遣する会社「しんきんキャリアサービス」を22信金が共同出資して設立するそうです。
都内の信金では今後5年間で約1800人の退職者が出るらしく、そのうちの多くが週に数日は働きたいとの希望を持っていて再就職先の確保が課題となっているとのことです。
中小企業側も経理担当者などの人材が不足しており、双方のニーズが一致することと思われます。
弊社でも信金出身者は年齢を問わず貴重な戦力となるので今後積極的に採用していきたいと思っているのでぜひ利用したいと考えています。
あのときの上司とまた一緒に仕事ができたらとても面白いのにと思っています。
中小企業の視点に長けた経験豊富な人材を「しんきんキャリアサービス」を活用して採用してみてはいかがでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございます。