4月25日付の日本経済新聞の記事によると、「厚生労働省は
地域の中小企業の生産性向上を後押しするため、金融機関
との連携を強化する」そうです。
金融機関が成長力があると見込んだ企業への融資にあわせ、
雇用関係の助成金をセットにして交付する方針です。
中小企業に助成金をきめ細かく提供するため、地方の労働局
と金融機関で企業情報を巡る連携も強化します。
これはとても良い施策だと思います。
雇用助成金は4月から「生産性要件」を設定し、生産性の伸び率が
要件を満たせば、助成額や助成率を割増す仕組みを導入しました。
前にブログで「生産性を向上させれば割り増し支給ではなく、
生産性向上のための施策を策定してほしい」と書きました。
金融機関と連携できれば、生産性向上のためのアドバイス等を
受けやすくなると思います。
これまで、なんだかよく分からなかった雇用助成金が、身近なものになり
利用する企業が増えるのではないでしょうか。
間もなく公募が開始される「創業補助金」も、今年度からは要件に
「事業実施期間中に1人以上の雇用をする事」が加わったり、
「民間金融機関からの融資が見込まれていること」があり、
融資見込みの有り、無しによって補助上限額が変わります。
厚生労働省と金融機関との連携に加えて、中小企業庁と厚生労働省、
中小企業庁と金融機関との連携を強化して、金融機関が融資と
雇用助成金と補助金をセットで提案できれば、生産性を向上させる
企業も増えると思います。
金融機関は、既存の優良企業ではなく、成長が見込める中小零細企業
や創業企業に対して、積極的に提案をして欲しいと思います。