0歳企業と零細企業を応援しています。
私が信用金庫に勤務していたころ力を入れていた業務があり、それはお客様にとても感謝され自身の営業成績にも直結していたある業務があります。
もらい忘れの厚生年金の掘り起こしというものです。
もらい忘れの厚生年金とは年金を受給中のお年寄りの方で戦時中に中島飛行機(のちの富士重工)や三菱重工に勤めていたとか、独身時代にわずかな期間勤めていた会社があったが、その会社がすでになくなっていろので特に年金の加入期間に含めていない(請求していない)部分を掘り起こしてその分を受給できるようにしてあげるというものです。
大体の会社名と勤務先の所在地と大まかな期間(昭和24年の夏ごろ~昭和26年の冬くらいという感じでOK)を聞き取り依頼書にお客様の氏名・住所・押印をもらい、年金専担の方に調査を依頼するともらい忘れの有無が判別できます。
もらい忘れがある場合、最大5年分さかのぼって一時金で受給することができ、以降もその部分が増額で受け取ることができるのでお客様は大喜びです。
私のお客様で最高で一時金で約250万円・年金の月額で4万円増額して受給できたお客様がいました。
また私が勤務していた場所が下町(上野・浅草)だったことがあり、もらい忘れ年金のうわさが近所に広まり、新しい取引もかなり開拓することができました。
当時(約10年前)、約20人に1人いるといわれていたので60歳以上のお客様には必ずもらい忘れがないか聞いていました。
助成金のブログをここ数回書いていて当時の年金に対する取り組みを思い出していました。
年金のもらい忘れは自分で思い出すか調べてもらうかしないと受給することはできません。
同様に助成金も自分で調べるか調べてもらうかしないと受給できません。
また助成金は複雑多岐にわたるので人事労務などの人的スタッフがそろっている大企業では多く利用している一方、日々の業務でいっぱいいっぱいの中小零細企業・新設法人ではそこまで手が回らないのが実情です。
かつてはある助成金について、暴力団の資金源になったり、ある大手のエステ会社が倒産したときにその受け皿になった会社が採用にかかる助成金(ある条件に当てはまる人を採用すると1人あたり70万円がもらえる助成金がかつてありました)を億単位で得たなんて話もありました。
実際問題、厚生労働省が助成金についてもっと告知をすべきところでしょうが、予算その他の要因もありそれを期待するのは無理でしょう。
結局、中小零細企業に携わる立場の人間がアンテナを張ってニーズがある会社に案内するか、中小零細企業が人事・雇用等に関してアクションを予定しているならば何か対象になる助成金があるか調べるもしくは社会保険労務士等の専門家に問い合わせるよりありません。
過去5回起業予定の方・したての方むけの助成金(育児休業取得の中小企業に助成金 高齢者等を雇入れ予定の事業主必見の助成金 起業した人必見の助成金 45歳過ぎの起業予定者への超お得情報 脱サラ起業で後悔しない助成金 を案内してきました。他にも案内したい助成金が多々あるのですが、やはり私のほうも他に案内したい情報があるため主要な助成金を案内するにとどめておき、最後に私が最近助成金に関して参考にした本を紹介します。
小さな助成金徹底活用術という本です。
小さな会社の「助成金」徹底活用術 | |
布施 直春 PHP研究所 2005-08-02 |
ケース別に分かりやすく要件など記されているのでお勧めです。
再度の案内になりますが、起業する人・した人いずれの場合も人事・雇用等に関してアクションを起こす前に助成金がもらえる可能性があるかどうか調べることをお勧めします。(弊社れいさいネットでも承っています→ここをクリック)
ここまでお読みいただきありがとうございます。