零細企業を応援しています。
銀行の保険窓販解禁が迫ってきています。
今年末には貯蓄性商品が解禁され、2007年末には全面解禁となる見込みです。
弊社の現在の売上のほとんどは生損保の代理店手数料なのでこの動向は大変気になるところであります。
生損保業界もこの窓販解禁にはかなり猛反発していますが、その大きな理由の一つに
融資取引を利用した圧力募集の懸念があるということです。
この圧力募集が行われないためにいくつかの募集上の制限を設けるようですが、過去・現在に至るまで圧力募集・それに準じた実態が行われていることは看過できないので実際にあったことを触れていきたいと思います。
これは十数年前にある信用金庫の支店で行われていた事です。
決算月(3の倍数月)には本部から支店の預金残高のノルマ必達の旨通知が来ます。しかしながら努力もむなしくノルマの数字と程遠くなるときはどうするか。中小零細企業専門金融機関なので大きなロットの預金は望めないのですが、責任感の強いその支店のある役席はある裏技を使いました。それは・・・
大手損保会社に短期間の大口の預金(数億円)を協力してもらい、その見返りに保険契約を支店の顧客から獲得するという取引です。
その支店ではここ一番でノルマが大幅に遅れていたときはこの裏技が登場していたようです。
ここで問題として採り上げたいのは、見返りの保険契約をその信用金庫の支店の職員が行っていたということです。
顧客に勧める際に保険の募集の資格のある損保会社の社員が同行して顧客に説明しているならまあ問題ないのですが、その役席は職員単独で契約を取ってくるよう指示していました。
その保険契約の対象になっていたのは大体融資取引で金融機関側が優位に立っている会社の社長でした。
もちろん断るわけには行きません。泣く泣く契約を締結していました。
さすがに現在ではこのようなことは行われていないと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。